初デート

「お待たせ！」
少し遅刻した私を山川は笑顔で迎えた。
車に乗り込みさあ出発。
高速に乗りると山川は「寝てっていいよ」と言った。
話すこともなかったけど、さすがに寝ていくわけにもいかない。
車を走らせること3時間。
新潟に到着。
スーパーでお見舞いの品を買い、トイレ休憩。
友達の家へ着くと私は車でお留守番。
お見舞いが終わるとお昼を食べにお寿司屋さんへ。
私がお金を支払おうとすると山川はそれを制した。
「ごちそうさまでした」とお礼を言った。
その後、山川は観光地を案内した。
そんな山川に私は「19：00までに家に帰りたい」と言うと「もう間に合わないよ」と言われた。
帰りの車の中で、山川は「ホテルへ行かないか？一回こっきり後腐れナシ」と言った。
私は迷った。一回こっきり後腐れナシの人ではないから。
また、男性が苦手だった私は男性と距離を置いてきたのに、山川に誘われた時「いや」ではなかったから。
迷っている私に山川は「お願いします？なの？どうなの？」と答えをせかした。
結果、私は山川の誘いを受け入れた。